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流産
流産は、妊娠数全体の約15%で起こるといわれており、特に高齢出産においてのみ起こるものではありません。ですが、妊娠時の母親の年齢が高くなるほど、流産する率が高くなることがわかっています。
ある調査結果では、25歳から35歳の間での自然流産率が10%ほどなのに対して、35から39歳では倍の20%ほどになり、40歳以上になると40%以上となります。
流産をしてしまう原因は、全てが解明されているわけではありませんが、流産した胎児を調べてみると、染色体に異常がある場合が多く見られることがわかりました。このため、流産の原因の多くは、胎児の染色体異常であると考えられています。
つまり、高齢での妊娠で流産が多く発生するのは、染色体異常の発生率が多いためといえます。
胎児の染色体に異常がある場合でも、流産することなく妊娠が継続される場合もあります。現代では、妊娠初期に羊水検査を行うことで、胎児の染色体異常の診断も可能になってきています。
染色体異常は卵子が老化しているために起こるもので、予防法を考える事は非常に困難です。
高齢での妊娠のリスクの一つに、流産の可能性が高くなるということを、常に心構えとして持っていることが望まれます。そして、万が一流産してしまっても、前向きに考えていくための覚悟も常に持つ努力も必要です。
高齢での妊娠出産は、確かにいろいろな面でのリスクが高くなる可能性がありますが、必ず起こるということではありませんし、妊娠自体を否定されるということでもありません。
高齢出産のさまざまなリスク